卓球人生の引き際について考える

039729年齢を重ねれば体力が衰え、体も動かなくなり、病気や故障などに悩まされることも多々あるでしょう。場合によっては、慣れ親しんだ仲間や先生から離れなければならないこともあるかもしれません。

筆者と卓球教室で一緒の70代女性は「1年更新のつもりで習っている」と言います。いつ教室を続けられなくなってもおかしくない、という自覚や危機意識から、そのようなセリフが出てくるのでしょう。また別の女性(当時70代)も、高齢による体力の衰えを理由として、余力のあるうちに教室をやめました。

他方でこんな例もありました

Eさんは80代前半です。50代のころに卓球を始めてそれなりに経験も長く、「先生の指導がしっかりしているから」という理由で片道2時間かけて卓球教室に通っていました。

しかし80歳になった頃から病気がちになり、教室も休みがちになりました。たまに出ても、ボールを打つ力は弱くなり、体を使わずに手だけで打つようになり、打ちやすいところに足を動かして打つどころではなく、レッスンの途中で疲れて座り込んでしまうくらいでした。

しかも最寄りの駅から教室までの徒歩5分くらいの距離を、杖をついて休み休み歩いているような状態です。Eさんに対しては先生も、一緒に習っている生徒も「調子のいい時だけでもおいでよ」と声はかけましたが、その後Eさんは教室をやめました。

もしEさんがもっと早い段階で、自宅から近く、同年代のメンバーがたくさんいるような教室やクラブに移り、その年代に合った指導を受けられたらどうだったかと思います。筆者にとって、本当に考えさせられるケースでした。

慣れ親しんだ教室やクラブを離れるのは相当の勇気がいるかもしれませんが、年齢や体力、体調に応じて教室やクラブを変えるのも、卓球を続けていく上での一つの選択肢ととらえてよいのではないでしょうか。