角交換四間飛車のメリット・デメリット

藤井猛九段が開発し、2012年に将棋大賞「升田幸三賞」を受賞した戦法です。

従来の四間飛車は角道を閉ざし序盤は穏便に事を運ぼうとする戦法であるのに対し、こちらの戦法は序盤から早々角交換を試みる戦法です。

元来「振り飛車には角交換を挑め」と言われるほど振り飛車は角交換に弱いものでしたが、

昨今は「ゴキゲン中飛車」のように角交換歓迎の戦法が流行りだしてからは必ずしも振り飛車が角交換に弱いものではなく、十分に戦えることがわかったのです。

この角交換四間飛車もその1つです。

序盤早々に角交換に乗り出す理由は、相手の同銀の形が壁になり容易く穴熊に組ませない為です。

よって玉が左辺に移動し、角に紐がついてしまえば、22角成に同玉で手順に玉を深く囲わせるため振り飛車面白くありません。

無論穴熊に組みにくいことは承知の上で手損してでも穴熊に組むこともできますが、両者角を持ち駒にしている角交換四間飛車では、駒が偏り自陣に角の打ち込みの隙が生じる穴熊は些か分が悪いのです。

しかし居飛車側も角を取った銀で相当堅い銀冠に組む事が出来、振り飛車側も簡単に勝つことはできません。

角を手持ちにしたことで飛車の自由度が増し四間飛車側から攻める事が出来るのもこの戦法の強みです。

向かい飛車に振り直し銀を繰り出し飛車先を逆襲する逆棒銀や、銀と角を匠に扱い3筋から攻める事もできます。

但し個人的には角交換四間飛車は、攻められる戦法と言ってもやはり攻めに特化したわけではないので、難しい攻めが続きかなり神経を消耗します。

更に相手の飛車の動向によっては左金を79に据えて使う事があり、囲いが薄くなる上場合によっては金が狙われることがあります。

また、角交換四間飛車は力戦になる事もあり、実戦派向けの戦法と言えるかもしれません。

2014年8月3日 コメントは受け付けていません。 将棋の戦法